開発分野 | ロボット開発・AI開発 |
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役割 | バックエンド |
平均年収(約) | 635万円 |
開発例 | 企業のロボット等 |
メリット
- C言語と似ている
- 主要言語のため情報が多い
- コンパイルの時点でバグに気づける
- 基礎的な概念が一通り学べる
デメリット
- 学習コストが高い
- Web系での利用の機会がない
- 基礎的な概念が一通り学べる
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こちらからC++の解説記事になります。
C++とは?
C++は、コンパイル型、オブジェクト指向などの特徴を持つ言語です。名前の由来は、「++」というのがプログラミングの文法では「1を足す」という意味なので、C言語の特徴を継承しつつ、さらに進化させるということのようです。
Javaとともに主要な言語ですが、近年はC/C++のITエンジニアの利用者は、人工知能(AI)技術に使われるPythonや、Web系で様々な利用場面があります。
Javascriptなどが勢いを見せていますが、主要なプログラミング言語であることは間違いありません。
コンパイル型言語であるため、実行速度が速く、競技プログラミングでは、使用言語はほぼC++一択だと考えられているようです。
C++を利用するメリット
C++を利用するメリットは下記の通りです。
- C言語と似ている
- 主要言語のため情報が多い
- コンパイルの時点でバグに気づける
- 基礎的な概念が一通り学べる
1つずつ見ていきましょう。
メリット①C言語と似ている
C言語と似ているという点は、意外と大きなメリットだと考えられます。大学でコンピュータシミュレーションなどを行う場合、C言語はFORTRAN言語と並んでメジャーなチョイスで、スーパーコンピュータなどを使った大規模な計算のための並列プログラミングなども可能なので、今後も使われ続けるでしょう。なので大学生の場合、講義や研究室で学べる可能性があります。
また、それ以外の大学で学ぶ機会がない人も、インターネット上に講義があったりするので、それらを使ってC言語をアカデミックな気分で学ぶことができます。
そうしてC言語をある程度まで学んでから、C言語と初歩の部分で大きな違いはないC++の書籍などに入るのは、効率的な学習方法だと思います。
メリット②主要言語のため情報が多い
1つ目のメリットと似ていますが、C++自体もメジャーな言語なので、インターネット上の情報量がとても豊富にある点も大きなメリットです。無料でもたくさんの情報が得られ、主要であり続けた歴史が長い分、出てくるサイトも、心なしか質が高いです。
Pythonなどと比べても、検索で出てくる解説記事に安定感が感じられます。英語に抵抗がなければ、海外の学習サイトなども探してみると、自分に合った良質なコンテンツが見つかる可能性がさらに拡がります。
メリット③コンパイルの時点でバグに気づける
C++はコンパル型の言語であり、プログラムを動かすためには、ソースコードを全て機械語に翻訳する「コンパイル」という処理を行ってできる実行ファイルを実行します。これに対して、インタープリタ型の言語では、ソースコードが書かれたファイルを実行し、一行一行機械語に翻訳して実行して、というのを繰り返します。
コンパル型の場合、コードに文法ミスなどがあると、コンパイル時にエラーが出るので、実行前に時点で修正ができます。これに対して、インタープリタ型の場合、実行して初めてエラーが見つかります。
コンパイルさえ通れば正しくプログラムできているとは限りませんが、コンパイルエラーを解決すれば正しいコードにかなり近づくことは間違いないです。ですので、一々、実行してからでないと検証できないインタープリタ言語よりも、C++はこの点でメリットがあると言えるでしょう。
メリット④基礎的な概念が一通り学べる
C言語を基礎にしつつ、オブジェクト指向を取り入れた言語であるC++を学べば、プログラミングの重要な概念を一通り学習することができます。例えば、ループ処理や条件分岐などの基本的な文法は、他の言語とほぼ同じような書き方になっています。
オブジェクト指向とは、何か決まった役割を持たせた「もの」(オブジェクト)を設計していくという考え方に基づいたプログラミングの方向性のことで、それに伴って様々な概念が存在します。それらの概念は、他の言語にも存在し、Webやアプリ開発のためのフレームワークでも使われるので、C++を学んで習得した知識は、様々なところで役に立ちます。
また、「ポインタ」や「参照渡し」という概念が出てくるのが、C/C++の特徴です。これらは、コンピュータが変数などを記憶する領域であるメモリのどこにあるかということを意識した概念になるので、学ぶとよりコンピュータのことをわかった気がしてきます。
C++を利用するデメリット
C++を利用するデメリットは下記の通りです。
- 学習コストが高い
- Web系での利用の機会がない
- 基礎的な概念が一通り学べる
1つずつ見ていきましょう。
デメリット①学習コストが高い
C++は学習コストがやや高いのが難点ではあります。C言語でも、ポインタのあたりで壁を感じる人が多いようです。C++の場合はそれに加えて、オブジェクト指向の概念も出てくるので、全体として勉強する量はかなり多いと言えます。
また、プログラムの処理を書き始める前に、main関数というものを用意してその中に処理を書いていくやり方が、初学者には少し不思議に感じられます。
さらに、入出力を行う関数を使用するためにインクルードという作業が必要になるのも、少しハードル高めに感じさせてしまう要因になるかもしれません。
デメリット②Web系での利用の機会がない
プログラミングを勉強するメジャーな動機として、Web開発やWeb制作に利用したいというものがあります。自分がつくったものが実際にブラウザ上で動くというのは、とても楽しい体験です。C++を学習している際には、こうしたWeb系への応用はまず出てきません。
PHPやRubyといった、メジャーなWebフレームワークのある言語と比べると、この点は、C++は物足りないかもしれません。Web系の開発が行いたくなったら、他の言語を学ぶといいでしょう。C++が習得できていれば、それらの言語も十分に学習可能になっているはずです。
デメリット③基礎的な概念が一通り学べる
プログラミング言語には、非常に手軽に始められるものもあります。ブラウザがあれば動くので環境構築をしなくてもいいJavascriptや、コンパイル不要のインタープリタ言語であるPythonやRubyなどです。
これらに対して、C++は、コンパイルのためのコマンドの入力も必要ですし、若干、手間が多いと言えそうです。Javaも似たようなものですが、こちらはProgateという学習サイトで動かしながら学ぶことができます。
C++をオススメしたい人
C++をオススメしたい人は下記のような方々になります。
おすすめ
プログラミングの基礎を身に付けたい人:
C++を学習すればプログラミングの一般的な知識がかなりつくため
コンパイル型言語に慣れたい人:
C/C++の他にも、ScalaやGo言語といった、Web系でも使われるコンパイル型言語が存在します。実行環境を用意したり少し試す程度ならC/C++の方が容易なので、コンパイルという概念や手順に慣れてからこれらの言語に入るのもありだと思います。
競技プログラミングをやりたい人:
実行速度や様々なデータ構造がある点、解説コンテンツなどもC++が多い点で、競技プログラミングに興味がある人は、C++は圧倒的におすすめです。
C++をオススメできない人
C++をオススメできない人は下記のような方々になります。
おすすめできない
Webアプリなどのつくりたいものがすでにある人:
C++の学習は大変な面もあるので、モチベーションが続きにくいかもしれません。
人工知能やデータサイエンスに興味がある人:
C++よりもPythonなどを学習することをおすすめします。
プログラミングに興味を持ち始めたばかりの初学者の人:
Progateなどの動かしながら学べるサイトでRubyやPHPなどを学習することをおすすめします。
C++の効率的な学習方法
C++の効率的な学習方法をC++学習済みの解説者が順番に見ていきましょう。
※スクロールしてご覧ください
C++の学習ルート
- C言語についての大学の講義資料などを軽く見てみる:
まずは雰囲気を掴むのが大切です。 - 環境構築(C++コンパイラのインストールとVisual Studio Codeのインストール):
実際に動かせる環境を準備します。Visual Studio Codeがあればソースコード編集からコンパイル、実行まで1つのアプリ内でできるので便利です。これでモチベーションを高めます。 - 「猫でもわかるC++プログラミング」を読む:
丁寧な説明とかわいいイラストのおかげでC++について、一度に完全に理解はできなくともある程度は親しめる本です。この本のはじめの方をまずは読みつつコードを真似て手を動かします。 - YouTubeの「AtCoder Live」でAtCoder Beginner Contestの解説をみる:
競技プログラミングの解説配信です。後の方の問題は難しいのですが、A問題とB問題あたりまでは、一般的なエンジニアなら簡単に解ける問題なので、解説を聞いてコードを理解できるくらいになるとC++により親しめます。 - 「猫でもわかるC++プログラミング」の難しい部分にチャレンジ:
ポインタの概念やオブジェクト指向にも挑戦し、手を動かしながら勉強を進めます。 - 余裕があれば最後に「一週間で身につくC/C++言語」を購入し学習しましょう。
C++まとめ
C++は主要なプログラミング言語であり、需要のある言語です。一度身につければ他の多くのプログラミング言語を習得するための基礎力も手に入るので、学習する価値の高い言語です。
その一方で、初学者にとっては少し手間がかかりハードルが高いという面もあります。自分の目標やプログラミングを学ぶモチベーションが何であるかに合わせて、やり方は工夫する必要がありそうですが、適切にC++を学習すればプログラマとしての実力や自信につながって行くので、是非チャレンジして行きたいですね。
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※解説記事部分の情報は実際にC++を実際に利用されたユーザー・またはC++を調査したものを記事にしております。一部、解説者の私情や考えを反映しているものがございますのでご了承ください。
C++の評判・口コミまとめ(全1件)
レビューを絞り込む
C言語と非常に近い言語
学習コスト
8.5
実行速度
9.5
書きやすさ
8
知名度
9
将来性
8
C++は、C言語というより基本的な言語に、オブジェクト志向というモダンな機能を追加したものと理解しています。フレームワークによるWebブラウザアプリやスマートフォンアプリなどでも、オブジェクト志向は使われていますが、そのような応用的なプログラミングを習得する際には、サーバーの立ち上げが必要だったり、ボタンをクリックやタップした際の動作、データベースへのアクセスなども学ばなければならず、初学者だと混乱しやすいと考えられます。一方で、C言語に関しては、科学技術計算やテキスト処理などに利用するのも一般的であり、書籍などでそうした使い方に集中して基礎的なところから学習しやすく、確実にプログラミングの基礎力をつけていけます。C言語と非常に近い言語であるC++でも同様です。
一方で、若干、とっつきにくく、学習コストが高いのも事実です。実際に学習を始めると、いきなりmain関数などが出てきて、意味がわかりにくいまま学ぶことを余儀なくされます。私自身は、FORTRANの科学技術計算からプログラミングを本格的に始めましたが、CやC++のそうした一面のために、ややわかりにくいと感じた他、二次元配列のアクセスの順番において、縦と横がFORTRANと逆である点でも、やりにくさを感じました。また、コンパル型言語なので、ソースコードを機械語に翻訳したバイナリファイルを実行するのですが、プログラミングの全くの初学者やパソコンに慣れていない人は、ハードルを感じてしまうかもしれません。
その一方で、CやC++のソースコードは、より洗練されていて美しいとも感じていました。その後、しばらく科学技術計算から離れていましたが、プログラミング学習サービスのProgateで、PythonやPHP、RubyやJavaといった、オブジェクト指向言語を学ぶことで、当初は難しいと敬遠していたクラスやコンストラクタなどの概念にもある程度は親しむことができ、C++で、論文で学んだ科学技術計算を実装することなどもできました。オブジェクト指向を使った実装を行うのは、理解力が必要な点では労力が必要な一方で、実際にプログラムを組んで完成させると、コンパクトで見やすくまとまっているようにも感じられるので、学びがいがあるし、やってみると意外とできるものであるという感想を持っています。
C++で一番難しく初学者がつまずくとされているのはメモリ関連の概念で、ポインタと配列やアドレスの関係については書籍でじっくりと学びました。また、参照渡しと値渡しについては、今でも習熟できているか自身はありません。より抽象的なテンプレートの概念などと合わせて、また今後も学んでいきたいと考えています。
C++は学習コストこそ高い反面、基本的な文法は読みやすく洗練されている上に、オブジェクト指向やメモリ関連の概念といった、プログラミングの基礎を学べますし、コンパル型なので高速であるというアドバンテージもあるので、本格的にプログラミングを始めたい人はチャレンジしてみる価値があると考えています。C++を学んだ経験は、JavaやPython、Go言語などの、応用の観点から将来性の高い言語へと進む際にも役立つでしょう。
個人的には、C++は様々なデータ構造を扱えて高速であるため、競技プログラミングで最も使われているという点に注目しています。人工知能(機械学習)への応用などの点でPythonに注目していて、競技プログラミングはPythonで参入し始めたのですが、今後はC++への理解も深めていきたいと思っています。
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